きぃの敗北とスターとの出会い,そして・・・
「こ,ここは・・・・はっ」
「ようやく目が覚めたか」
「は・・・はなして・・・」
「何を言っている.お楽しみはこれからだ」
「いやッ・・・お・・・ね・・・が・・・い・・・」
「ここをよく見ろよ.ガッツリと入っているぜ」
「ど・・・どうして・・・こん・・・こんな・・・こ・・・ことを」
「お前が,負けたからさ」
(そうだった.私は戦士の最終訓練前のテストで負けただった)
(それにわたしは・・・)
「そう,お前は俺との戦いで全エネルギーを使い果たすという,戦士として重大なミスを犯した」
「そういうところを直さないと,いざというときに護りたいものが護れないぞ」
「・・・・・・」
「お前の名前はなんて言うんだ.俺の名は,スター」
「わ,わたしは・・・き・・・きぃ」
「きぃか,良い名前だな」
「今度は,こっちの方だ」
「い,痛い,お願い,抜いて・・・」
「少しは我慢しろ,俺のエネルギーを少しわけてやったお代だと思え」
「でも,そこは痛いわ」
「こっちは,初めてなのか」
ウンッとうなずくと
「そうか,悪かった,なるべく痛くないようにするから・・・」
「ねえ,スターお願いがあるの聞いてくれる」
「どうした」
「わたし,強い戦士になりたいの」
「なら,悪いところを直さないと強くならないぞ」
「きぃ,よく聞け,ただ強いだけじゃだめなんだ」
「どうして」
「お,おれ・・・おれは・・・」
「護れなかったんだ」
「あ,・・・あい,・・・あいつを・・・」
「す,スター・・・」
あれから,私は時も忘れ,スターを相手に訓練を繰り返した.でも,わたしは・・・
「きぃ,だいぶ強くなってきたな」
「ぜ,全然よ」
「いや,そんなないぜ」
うんうんっと横に首を振りながら
「まだまだ」と言うとスターが
「エネルギーを使い果たす率は減った」といってくれたけれども,やはり,まだまだスターには負け続けていた.
(そうか)
(わたしたちが出会ったのは,きぃとミクの最終テストの直前だったのね)
スターと出会い,クリスターナとの出会いがわたしを戦士として成長させてくれた.